【今日のゴール】
下記エントリーでこれまで、RaspberryPiにSSHやSambaを設定しました。
下記エントリーでは、IPアドレスでRaspberryPiを特定していましたが、Bonjourを使うことで、IPアドレスではなくホスト名でアクセスできるようにします。
Raspberry Piを共有ファイルサーバーにしてみた(Samba)
Raspberry PiにSSHでリモート接続してみた
【Bonjourとは】
サーバー自身がDNSサーバーのように振る舞い、自分自身のIPアドレスと紐づく固有のホスト名を通知してくれる仕組み(マルチキャストDNS)。
RaspberryPi側には、Bonjourと互換性のある「Avahi」というソフトウェアをインストールします。
Bonjour - ウィキペディア
Avahi - ウィキペディア
【メリット】
- RaspberryPiのIPアドレスの設定がDHCPの場合でも、固定のホスト名でアクセスできる
- IPアドレスでなく、ホスト名でアクセスできるので覚えやすい・管理しやすい
- アクセス元のマシンでhostsファイルに記載する必要がない
- MacにはデフォルトでBonjourが入っている
【デメリット】
- WindowsPCの場合、デフォルトでBonjourがインストールされていない
【手順】
- Avahiのインストール(RaspberryPi)
- ホスト名の確認
- Macからのアクセス
- Windowsからのアクセス
avahi-daemon のインストール(RaspberryPi)
まずは、RaspberryPi側で作業します。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install avahi-daemon
インストールが完了すると「avahi-daemon」がサービスに登録されます。
サービスの確認は以下のコマンドです。一覧に「[ + ] avahi-daemon」があればavahiが起動しています。
$ service --status-all
ホスト名の確認
以下のコマンドで、ホスト名が確認できます。
$ echo $HOSTNAME
変更したい場合は /etc/hostname ファイルを変更します。
$ sudo vi /etc/hostname
このホスト名の後ろに「.local」を加えた文字列で名前解決してアクセスできるようになります。
Macからのアクセス
$ ssh pi@raspi.local
アドレス:「smb://raspi.local」
Windowsからのアクセス
Windowsの場合Bonjourをインストールする必要があります。
Bonjour単体では配布されていませんので「iTunes」または「Bonjour Print Services」をインストールする必要があります。
iTunesをダウンロード
Bonjour Print Services for Windowsをダウンロード
iTunesかBonjour Print Servicesをインストールすると、Bonjourも有効になります。
Macと同様、「ホスト名.local」という名前でRaspberryPiにアクセス可能になります。
うまく接続できない場合は、下記を参考にファイアーウォールやセキュリティソフトの設定を確認してみてください。
iTunes for Windows:ファイアウォール、セキュリティ、またはプロキシのソフトウェアを原因とする Bonjour の警告
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